光無し

※モブに高木が拉致されて犯されます。陵辱です。変態です。犯罪です。ダメな人は逃げて下さい。高木が犯されてれば何でも良いって言う人向けです。
※ちゃんと警告したかんね!間違って読んで嫌な気分になっても知らないかんね!
※先に謝っておきます。す ん ま せ ん 。






 その日は湿気の多い日だった。気象庁が関東の梅雨明けを高らかに宣言したのは先日のことだったが、梅雨明けを宣言された後にも空は雨空に覆われたので、人々は気象庁への信頼を下げたのだった。
 日も沈みかけ、空の色が橙から濃紺へ移る時間。高木は気だるく一人で自転車を漕いでいた。いつも一緒に下校をしているはずの真城や見吉が側にいないのは、高木が突然委員会召集を受けたからだ。学校生活においては何かしら役目を負わなければならないが、高木と真城は暇そうな委員会に所属していたものの全く召集がないわけではない。面倒でも出ないわけにもいかず、渋々出席してこんな時間になってしまった。生徒はあらかた帰宅したのか、いつも学生で賑わっている帰路には人一人見当たらない。数十メートル先に路上駐車をしている、ステーションワゴン車が一台見えるだけだった。
 今から仕事場へ行くか、それとも直帰するか。そう高木が考えながらワゴンの横を通り抜けようとすると、不意にドアが開き中から若い男が一人出てきた。男は高木を見ると慌てたように「すみません!」と声をかけ、高木はそれに驚いて急ブレーキを掛けてしまった。
「すみません、道に迷いまして……あの、北谷草駅へは」
「え? あ、えーと」
  高木は道に迷っていたらしいその男に、わざわざ自転車から降りて身振り手振りで道を教えた。人の良さそうな腰の低い男だった。聞くに、ナビを載せていない車で出てきてしまい道に迷ってしまったが、時間帯のせいか人が誰も通らず困り果てていたらしい。迂闊に移動してもさらに迷うかもしれないと思いじっとしていたが、人が通ってくれて助かったと、高木に何度も頭を下げた。逆に高木が恐縮してしまい、互いに頭を下げあう日本人独特の光景を生み出した。
 一通り頭を下げ合うと、男は助かりましたと車へ戻る素振りを見せたので、高木も自転車へ戻ろうと車から背を向けた。途端、後ろから口を押さえられ、一気に体が傾いた。何が起きているのか把握する前に、高木はあっという間にワゴン車の中に引きずり込まれてしまった。男に抱きかかえられるように身体を固定され、ワゴンはその場から走り去って行く。
 高木の自転車だけが、ぽつんとそこに残された。

 なぜ自分が突然こんな目に遭うのか、高木にはわからなかった。先程までにこやかに駅までの道を聞いてきた人の良さそうな男が、今はがっちりと高木の身体を抱きかかえ、口を押さえていることしかわからない。眼鏡をずらされ布で目隠しをされても、高木は下手に騒がずじっとしていた。突然高校生男子を拉致するような輩である。暴れれば何をされるかわからないし、迂闊なことはしない方が賢明だ。
 後部座席に男と高木は乗っている。つまり運転手は別にいる。少なくとも二人以上だ。人数が多いほど逃げづらくなるが、何とか機を見て逃げなければ、脱出できる隙は必ずあるはずだ、と高木は自分に言い聞かせた。車はやがてどこかへ停車したようだ。エンジンが止まる。目を塞がれているため場所はわからないが、移動時間からしてあまり遠くへは行っていないと感じた。運転席から低めの声で「どう?」と声を掛けられた。後ろから「大人しい」と声が聞こえる。
「その子の荷物は?」
「それ、そのバッグ」
  運転席のシートが後ろへ倒される音と、おそらく運転席にいた男が後部座席へ移動してきたのだろう、高木に気配が伝わった。ごそごそと荷物を漁っている音がする。見られて何も困るものは持っていないし、手持ちの現金も少なかったので、高木は落ち着いたままだ。やがて「生徒手帳みっけ」と言う声がした。
「たかぎ、あきひとくん。違うか。あきとくん、か」
  車内ライトを点灯させ名前を読み上げる。また近付かれる気配がした。男が顔を覗き込んでるようだった。不意にするりと目隠しを外されたので咄嗟に窓の外を見るも、夜の帳がすっかり降りてしまったためか真っ暗だ。場所の見当も付かない。
 次に目の前の、おそらく運転していたらしい男を見た。眼鏡がないため少し視界がぼやけていたが、にこやかに高木を見ているのはわかった。その笑顔はあまりに自然で、こんな状態に置かれていなければさぞかし爽やかに写っただろう。
 車内はがらんとしているわけでも、雑然とするわけでもない。男達の荷物と思しきものが二つ三つ置かれているだけだ。車内には男二人と高木しかいないようだった。もし外部から仲間が増えるようなら、そのときが逃げ出すチャンスだと思った。
「あー眼鏡かけてあげなきゃ。はい、あきとくん眼鏡」
  丁寧にレンズを拭かれ、眼鏡は高木の元へ戻った。もっともレンズを拭いたものは、高木の制服のシャツであったが。高木は少し身動ぎしてみたが、身体はびくともしない。後ろからくぐもった笑い声が聞こえた。湿気のせいか密着した部分が蒸れて気持ち悪い。
 口元を圧迫している手が離れた。少し息苦しさを感じていた高木は、一度深呼吸をして目の前の男を見据えた。ここで大声を出して助けを呼んでも、下手に刺激しかねない。高木は様子を見ることを選んだ。
「……うちは金なんてないですよ。住んでる所も狭いアパートだし、身代金目当ての誘拐だったら――」
「いやいや金目的じゃなくて、イタズラ目的」
「は……?」
  思いも寄らず出た言葉に、逆に高木が言葉を失った。背もそれなりにある、どこから見ても女に見えない男子高校生に、その言葉が予想できるはずがない。男は尚も高木に顔を近付けると「手」と一言だけ言った。その言葉の真意を理解する前に後ろの男によって紐で両手首を縛り上げられてしまった。そのまま助手席に手を固定されると同時に、四本の腕が高木へ向かって伸びて来る。
「女の子の方が良かったんだけど、誰も通んねーからさー。男の子でもいっかって感じで、そんでちょうどあきとくんが通りかかったから、でもこれはこれで」
  四本の手に体中を弄られながら、高木は呆然としてしまいそうな己を叱咤していた。あのとき様子を見ずにさっさと大声を上げてしまえば良かったのだ、と後悔をしても今ではもう遅い。括られた両手を何度動かしても、ギシギシと音が鳴るだけで紐は解けない。ならば出来る限り暴れてやろうと思っても、両側からがっつりと身体を固定されて身動きすら取れない。高木は頭の中が真っ白になるのを感じた。頭上からは男達の下品な笑い声が聞こえた。

 どぷり、と下肢へ何かが注がれる感触を覚えた。もはや制服は肌蹴られ、まとっているのはシャツだけだった。その露出した肌にはいくつかの白濁の雫が飛び散っている。下肢に至っては赤黒い性器が高木を貫き、今まさに意味のない種付けをしていた。制服を剥かれながら形振り構わずに大声を出そうとした高木だったが、目隠しに使われていた布を口の中に突っ込まれてしまい、声は封じられてしまった。動きも封じられている。身を捩るしか高木に出来ることはなかった。抵抗の手段を全て封じられ身体を蹂躙された高木は、身体を一通り蹂躙され屈辱と恐怖で涙をぼろぼろと流し、目は既に虚ろだ。もう抵抗しないと思われたのか、口の中の布が取り出された。久し振りに味わう新鮮な空気を焦って取り込み、咳き込んでしまう。
「あきとくんがいい顔するから、うっかり中出ししちゃった」
「最初っから中出しする気満々じゃねーかバカ」
  低い笑い声が響いた。そこからずるりと性器が引き抜かれると、下肢から精液がとろりと漏れた。その気持ちの悪い感覚に顔を歪ませると、もう一人の男がすぐにそこへ挿入を果たしてしまう。
「うあ、あ……!」
「お、ヌルヌルしていいじゃん」
  そのまま遠慮もなくガツガツと腰を使われる。最初に引き攣ったような痛みを伴っていたそこは、先に放たれた精液が潤滑剤となって滑りを良くしている。じゅぷ、と卑猥な水音を響かせ男は高木を犯した。
「やっ……やだ、やめ……! あっ、あ!」
「んじゃ俺こっちー」
  先に高木を犯した男は、まだ固さを保っている性器を高木の髪に擦り付けていた。ざりざりと頭皮を擦られる感覚に頭を振って抵抗するが、すぐに強めに顎を掴まれて固定されてしまった。男は何度も髪に性器を擦り付ける。
「早く口突っ込めよ」
「俺髪フェチなんだよねー。これくらいの茶髪がたまんねーんだわ。セミロングくらいだともっと良いんだけど」
  そこは妥協、と言うと髪だけではなく顔にも性器を擦り付けた。熱く固いそれをなすり付けられ高木は嫌悪をあらわにするが、下肢に沈められた性器の動きに高木の感覚は全て攫われてしまった。男は性器を限界まで高木の中に潜らせ、少し動きを止めた後、抜ける寸前まで引き抜いた。それを何度か繰り返してゆっくり出し入れをすると、高木の腰をがっつりと掴み途端に容赦なく激しいピストンを始める。
「うあっ! あ、あ、あ、あ、や、やだ、いやだあああっ!」
「お、勃ってきた。やっぱ男の子はこうでないと」
  狭い窄まりに何度も赤黒い性器が行き来する。中を擦られびくびくと身体を震わせている高木は、自らの中に少しずつ生まれ始めた快感を必死に否定していた。熱いもので貫かれ、時に触れるある箇所が凄まじい快感を生むのだ。すると男の性器が明確な意図を持ってそこを突いた。甲高い声を上げた高木に男はニヤニヤといやらしく笑い、高木の性器を握り込む。びくりと大きく震える身体と呼応するように、高木のそこがきゅう、と絞まった。
「いーねいーねー、あきとくん気持ち良い?」
「ひ、違っ……! あ、あ、あああっ! ひぁ、んぅっ」
  好き勝手に揺さぶられ、括られた腕がぎちぎちと痛んだ。なのに下肢は熱く、既に高木の性器も勃ち上がって涙を零している。悲鳴のような高木の声に、ぐちゅぐちゅと音を立てて出し入れされる性器はさらに硬度を上げた。興奮しているのだ。嫌悪感にまみれていても、勃ち上がった性器を刺激されるとぞわりと快感が走る。そのどうしようもない感覚に、高木は自己嫌悪に苛まれ続けた。「サービスしとくか」とニヤついた男が呟くと、握った高木の性器を扱き始めた。
「あっ、だっ、やめっ……、あ、ああ――!」
  そう時間を掛けずに、びゅくびゅくと高木の性器から精液が勢い良く吐き出された。自らの射精に呆然とする高木の性器を握ったまま、男はニヤニヤしている。出されたばかりの精液を拭って高木の頬に塗りつけると、腰を掴んで抽挿を始めた。
「ぅあ……やめ、いやだ……っ、やだ、うあああっ」
 髪に性器を擦り付けている男に顎を固定されながら、高木はぼろぼろと涙を流しながら効果のない拒絶の言葉を吐き続けていた。その目には屈辱と恐怖に加え、悦楽の色が見え隠れしている。ガツガツと腰を何度か打ち付けられると、やがて小さく呻く声と共にどくどくとそこへ精液を流し込まれた。中で跳ねる男の性器と流し込まれる精液の感触をまざまざと感じてしまい、びくんびくんと腰が跳ねてしまう。
  精液が全て高木の中に流し込まれた頃、すぐ側から興奮した声が聞こえた。髪に性器を擦り付けていた男が、フィニッシュのために素早く性器を扱いていたのである。やがて髪を掴まれると、そのまま顔に精液をかけられた。どろりとした感触と、生臭い匂いが嗅覚を刺激した。眼鏡にかかったおかげで目に精液は触れなかったが、その匂いは強烈なものだった。高木は吐き気を催したが、ぐっと我慢して胃から込み上げるものを懸命に沈めた。
「ぶっかけ〜」
「やっぱ眼鏡っ子にはぶっかけるのが礼儀っしょ」
  何度目かに聞く下品な笑い声に、高木の意識は薄くなっていた。異様な感覚と空間に何も考えられず、もう少しで意識を手放そうとすると、突然唸った機械音が車内に鳴り響いた。携帯電話のバイブ音である。男達は周囲を見渡すと、高木のバッグから携帯電話を取り出した。発信者を見るとニヤニヤしながらそれを高木に見せる。そこには「サイコー」と言う文字と、番号が記されている。高木は息を呑んだ。
 この男達が通話をさせてくれるとは思わない。しかし面白半分で通話ボタンを押す可能性はある。通話ボタンを押した後、助けを呼べるかもしれない。だが真城を巻き込んでしまうことになる。高木は強く唇を噛んだ。「お友達?」とニヤけながら顔を覗き込んだ男に、高木は睨むことで反抗を主張した。呼び出しは尚も続いており、携帯は震え続けている。震え続ける携帯を性器に宛がわれると、高木の身体がびくりと跳ねた。
「これで遊んでも良いけど」
  まだ呼び出しが続いている携帯を開くと、そのまま反対側に力を加え、中央からパキリと折った。携帯は沈黙し、ディスプレイは暗闇以外のものを映さなくなってしまった。
「助けとか呼ばれちゃ面白くないしねー」
「もっと楽しもうぜー。ねーあきとくん?」
  下卑た笑い声に、高木の意識は暗く沈んだ――。



____________
タイトルは「ひなし」と読みます。思ったよりエロくなんなかった上に何つーか、あの、たまにこう言う…その…すんませんでした。



←戻る